中村栄美子さん

中村さんの集めた昔話集

携帯電話でも民話が聞けますよ(ブログ)

[2017年3月]


  3月になりました。日が伸びて朝も早く明るくなり始めています。
待ち遠しい暖かい春がすぐそこに来ています。「春よこい、早くこい」
心を弾ませて大声で叫びたい衝動にかられます。
冬を経験したからこその春を待つ嬉しさがあるんでしょう。
  天気のいい日、木々の芽吹きの様子をみながら山の道を歩くのもステキ!ですね。

   さあ、今月の「むかーしむかし」のお話は「諏訪社の狐」「山の薬師堂」のお話です。


  • 「諏訪社の狐」
         糸魚川地方を高志の国と呼んでいた頃、この国を治めていた奴奈川姫はそれは気高く美しくその評判は出雲の国にも届いていました。美しく気高い姫は首にヒスイの玉飾りをつけていました。出雲を納める大国主命は姫の評判を聞いて人目会ってみたい、
      そしてヒスイを手に入れたいと心弾ませて、高志の国、糸魚川へとやってきました。
      二人、つまり大国主命と奴奈川姫は見事結婚。建御名方命という子供が生まれました。
        ところが出雲族は大和族に勢力を奪われて行き、大和族に反抗した建御名方命は越後から信濃の国諏訪に逃げ、この地にとどまることを誓って諏訪の祭神となります。
      前おきが長くなりましたが、そんな事情があって糸魚川地方は沢山の諏訪神社があり、あちこちにその伝承が残っています。
      このお話は狐の踊りに人間様も加わって楽しむというユニークなお話です。
        

        さあ、お話を聞いて下さい。

  • 「山の薬師堂」
         薬師如来は親しみをこめて「お薬師さん」とよばれています。昔は体の故障や痛みにおそわれた時、先ず1番に「どうぞ助けて下さい。お願いです」と手を合わせたのがお薬師さんでした。薬師如来は正しくは薬師瑠璃光如来といい大医王尊と呼ばれます。
      薬師如来は現世利益の仏様として人気があります。何と言っても病気を治してくれるというのがありがたく、手を合わせお祈りすればOK。
        現在なら病気になれば有効なクスリや手立てがありますが、何せ医学の未発達な昔は色んな療法を知る由もなく、病気は悪霊のしわざであって祈る以外の治療法がありませんでした。
      その意味で病気に対応してもらえる薬師様にお祈りしたのです。
      古代の寺院建立の発願は病気治癒を祈願したものが多かったそうです。
      法隆寺本堂の薬師如来は聖徳太子の父用明天皇の病気平癒祈願であったといわれます。
        新薬師寺の薬師如来像も聖武天皇の眼病平癒を祈願し安置されたといわれます。
      今は眼が老眼や近眼になってもめがねをかければ普通に文字を読み、不便もないけれど、昔はめがねもありません。
      「不自由この上ない」どうか治してくだされ、と薬師様の霊力にすがったのです。
      ところで山の薬師堂の薬師様は、とても気まぐれ、おどけた仏様だったようです。


         さあ、お話を聞いて下さい。

◆3月1日〜15日
「諏訪社の狐」
◆3月16日〜31日
「山の薬師堂」

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